吸い玉にはどんな効果がある?鍼灸師の先生に聞いてみた
みなさんは「吸い玉」ってご存じですか?中国ではとてもポピュラーなものだそうですが、日本ではあまり知らない方のほうが多いのではないでしょうか?
今回は、みなさんの「気になる」を包み隠さず紹介していきます!
- この記事の目次
吸い玉について詳しく聞いてみました!
吸い玉ってなに?
吸い玉とは、こちらのイラストのようなカップを使って体の調子を整えるものです。カップを肌に吸いつけて一時的に血流を滞らせて、それを一気に流すことによって血液の循環を促すことができます。
血流が良くなることで老廃物の排出や新陳代謝の向上、筋肉のコリの改善にも効果が期待できます。鎮痛効果も期待できるので、関節痛やギックリ腰などでお悩みの方にもおすすめです。
吸い玉は痛くないの?
吸い玉は、肌への吸いつき加減やカップの種類によって異なります。
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1.ガラスカップ
施術でよく使われているのがこのガラス製のカップです。火を使ってカップ内を真空状態にして肌に吸い付けます。ガラスカップは肌へ接触する面積が大きいので刺激感も少なく、痛みもあまり感じません。
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2.ポンプ式のカップ
手動式、もしくは電動式のポンプを使ってカップ内の空気を抜きます。ガラスカップとの違いは、ポンプを使って肌への吸いつき加減を調整することができるので、先生の施術方法によって刺激の強さが異なります。
吸い玉を付けている時ってどんな感覚なの?
なんとなく吸われている感じ、もしくは引っ張られているような感覚があります。
吸い玉は一度にどのくらい時間がかかるの?
カップを付け始めてからは、大体10分から15分程度で終わります。
一度に何個の吸い玉を付けるの?
吸い玉の数は先生のやり方によってさまざまですが、福岡先生の場合は上半身なら6個か7個ほど置くそうです。吸い玉は多少なりとも刺激を与えるものなので、数が多ければ多いほど刺激は強くなってしまいます。
吸い玉って痕にならないの?
体の血流を一時的に滞らせるので、もちろん痕になることはあります。また、その痕が消えるまで1週間から2週間かかることがあるので、そこが吸い玉のデメリットだと思います。
消えるまでにかかる期間には個人差がありますが、血行があまり良くない方だと、吸い玉をした部分が赤黒くなったり、体調によって痕が消えるまでに時間がかかる場合があります。
吸い玉を避けた方が良い場合はあるの?
刺激を与えるものなので肌が荒れている場合や肌が弱い方は控えた方がいいです。
また、吸い玉を行ってから痕が消えるまで時間がかかるので、肌を露出する機会が増える夏場などは、あまりおすすめできません。
おわりに
いかがでしたでしょうか?血流を促す施術としては他に鍼治療も知られていますが、鍼を刺すことに抵抗感がある方には吸い玉はおすすめですよ。
ですが、先生によってやり方も刺激を与える強さも異なるので、事前に先生に相談してみてくださいね。