季節の変わり目に食欲不振になるのはなぜ?原因と対策
食欲不振で体重がどんどん減少してしまった、めまいや腹痛や吐き気があるなど不調が続いていませんか。
季節の変わり目で出てくる食欲の低下…これは自律神経の乱れからきているかも!この記事ではこの時期に起こる食欲不振の原因、自律神経失調症の主な症状、今からすぐ出来る対策法を紹介します。
本当は食べたいのにどうしても食べられない、吐き気や頭痛で食欲が出ない…といった今まさに悩んでいる人もあきらめずに読んでみてください。春バテといわれる症状の一つ、食欲不振から自律神経の乱れによる不調まで、これまで原因が分からず、モヤモヤしていた悩みもスッキリさせましょう。
- この記事の目次
アナタの食欲不振の原因はコレ
年に数回、食欲がなくなってしまう…という方はなぜ不調が出てしまうのでしょうか。あなたの食欲不振は以下の3つの中のどれかが原因かもしれません。
季節の変わり目
季節が移り変わる時期、つまり変わり目というのは温度や湿度や気圧が安定しなく、変化が大きい傾向にあります。
私たちの体はその変化に臨機応変に合わせようとするのですが、自律神経の働きが追い付いていけずにバランスを崩してしまうのです。その結果、体力が落ちてしまったり胃腸の働きが弱まったりすることで食欲が減退することが考えられます。
寒暖の差によって不調が出やすい、日によって体調に差があるといった人は「季節の変わり目が原因の食欲不振」かもしれませんね。
ストレス
ストレスがかかることで食欲不振になり得ます。
3月~4月ごろは「職場が変わった」「引っ越しをした」「妊娠や出産をした」など環境や生活サイクルの変化からストレスがかかりやすいですよね。ストレスや緊張感を感じることで、体を休めるための副交感神経よりも交感神経の方が優位に働き始めます。
私たちの胃や腸というのは副交感神経によって働きが強まり、交感神経によって働きが弱まるため食欲不振になりやすいのです。食欲がなくなるだけでなく、胃もたれや胃炎、胸やけなどの症状を引き起こすこともあるので気をつけなければいけません。
急に生活サイクルや環境が変わった人、緊張感や切迫感を常に強いられている人は「ストレスが原因の食欲不振」かもしれません。
不眠や疲れ
疲れがたまり寝不足が続き、自律神経の働きが乱れることで、胃腸の作用が弱くなることで食欲がなくなってしまいます。
また、このような自律神経の乱れが更なる疲労感や不眠の原因になることも考えられるのです。
仕事や子育てで心も体も休まっていない人、寝不足が続いている人などは「不眠や疲れが原因の食欲不振」かもしれませんね。
自律神経失調症の主な症状
自律神経が乱れることが食欲不振の原因になることが分かりました。
では、自律神経のバランスが崩れる自律神経失調症には、どのような症状があるのでしょうか。ここでは食欲不振も含めた主な症状を紹介します。
- ☑食欲不振
- ☑頭痛
- ☑耳鳴り
- ☑吐き気がする
- ☑息切れ
- ☑のどの詰まり
- ☑めまい
- ☑倦怠感
- ☑不安感
- ☑やる気低下
- ☑急に悲しくなる・怒りっぽくなる
交感神経と副交感神経が乱れることにより、頭痛やめまいや吐き気など身体的な不調のほか、不安感など精神的な不調があらわれることがあります。
また、季節が変わる時期に体調を崩しやすい人は、気象病とも言えます。気象病というのは一般的に気圧の低下や上昇によって不調が強く出る病気のこと。気圧の変化により自律神経のバランスがうまくとれなくなり、食欲の低下のほか頭痛やめまいなどの原因となるのです。
特に気圧が急激に変化しやすい春や秋、梅雨の季節や台風の日などは不調が出やすいでしょう。
今すぐ出来る食欲不振対策法
季節の変わり目による食欲の低下は自律神経の乱れが大きく影響しています。自律神経の働きを整えるために以下のような対策法を試してみてください。
軽めの運動
ストレッチや軽いジョギング、ウォーキングなどの比較的軽い運動は自律神経を整えるのにおすすめ。
ポイントは「ハードな運動ではない」ということです。息が切れるようなランニングやハードな筋トレといった運動は体を目覚めさせ興奮状態にする交感神経を活発にしてしまいます。その結果、胃腸の働きを弱めて食欲不振に繋がりやすいのです。
息が乱れないようなジョギングやウォーキング、またゆったりと行うストレッチなどを取り入れ、自律神経のバランスを整えましょう。ストレスにならないくらいの心地よいと思えるような強度が大切です。
首の筋肉ストレッチ
首の筋肉をほぐしストレッチすることで自律神経の働きを整えます。自宅で寝たまま簡単に出来ますので試してくださいね。
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① 仰向けになりましょう。
布団の中であれば枕ははずした状態で上向きになります。
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② 頭の重さを感じながら左右にコロコロ首を振りましょう。
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③ 右に頭を転がすときは肩に頭を近づけ、反対側の首を伸ばすように。
左に頭を転がすときはその逆になるようにします。
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④ 楽なペースでゆっくり呼吸を続けながら行ってください。
気持ちが楽になってリラックスするまで続けましょう。
質の良い睡眠を心がける
自律神経のバランスを整えるために質の良い睡眠というのは欠かせません。不眠や寝不足にならないように生活の中でいろいろな工夫をするようにしてみてください。
例えば、お酒を飲み過ぎると脳の働きが活発化してしまい深い眠りを邪魔してしまいます。また、食べた後にすぐ眠るのも、眠っているのに消化器官はずっと働きっぱなしで体が休まりません。
お酒はほどほどに、出来れば食後すぐに眠るのはやめましょう。特に生野菜やお肉は消化に時間がかかるため、眠る前にとるのはおすすめ出来ません。食事をとるのが眠る間際になってしまった場合には、おかゆやゼリーなど比較的消化しやすいものを選んでみてはいかがでしょうか。
ぬるめのお風呂に入る
就寝2時間前、38度から40度ほどのお風呂に入るのも自律神経を整えるのに良いでしょう。
眠る前に40度以上の熱いお湯に入ってしまうと、交感神経を刺激し睡眠を妨げてしまいます。また就寝2時間前に入浴することで入浴後、徐々に体温が下がっていきますよね。体温が下がって副交感神経が優位になるにつれ眠気が催されます。その結果、質の良い睡眠に繋がるのです。
ストレス発散法を見つける
自分の中でうまくストレスを逃す方法を見つけておくことで食欲不振などの症状を出にくくしてくれます。ストレスや緊張がかかると交感神経が刺激され自律神経失調症の症状を引き起こしやすいですよね。
自分でストレス解消が出来るようになればリラックスした状態に戻しやすい、つまり自律神経のコントロールがしやすくなるのでおすすめです。例えば好きな香りのアロマオイルを焚く、読書をする、ピアノを弾くなど自分が熱中出来るような趣味を持つことでストレス発散してはいかがでしょうか。
まとめ
気圧や温度の急激な変化で自律神経が乱れてしまい、食欲不振が起こる場合などはやり過ごすしかないこともあります。しかし、軽めの運動や質の良い睡眠など自分が出来ることで不調が軽くなる、もしくは改善することも十分期待出来ます!
「どうせ何をしても意味ないから」とあきらめずに、出来ることから始めてみてはいかがでしょう。
もちろん、自分で何とか出来ないときには病院や整体に行き、ツライ症状が改善するようにアドバイスをもらうことも大切です。
自律神経失調症により体だけでなく心も疲れてしまわないように、不調に負けない体づくりをしましょう!